

学校完全週五日制で学校文化が揺れている。土曜日が休日となり授業時間が減った分をどこかで埋め合わせするため、修学旅行や文化祭、体育祭、運動会がリストラの対象となっている。また三学期制を二学期制にして、始業式、終業式が一学期分なくなることで、二日の授業日を稼ぐ。さらに中間試験、定期試験の日数も浮かせる。夏休みを二十日間くらいに短縮して授業日を確保する。言うならば学校行事が受難をあびている。学校行事は学校文化の担い手である。先生と生徒が一緒になり、あるいは生徒の自治で、ある約束の下にひとつのことを仕上げる。その中で先生と生徒が、あるいは生徒同士がぶつかり合い、失敗に落胆し、成功に感動し、自由の限界を知り、規律マナーを知り、制裁の意味を知っていく。社会性の付与が初等中等教育の大きな目的であるとするならば、学校行事こそがそのことに重要な位置を占めていると思うのだ。もちろん、学力の付与も同様に学校の持つ目的である。しかし、学力は学校でなくとも、塾など学校外でも、また何年か経ってその気になれば手に入れることもできる。だが、学校行事は「学校のその時」という、多分生徒にとっては一度逃したら二度と得られない時空での体験である。いささかの大学受験のために、学校行事を、学校文化を、そして社会性の付与を切り捨ててしまっていいものであろうか。
プロ講師とは具体的にどんな人でしょうか。面接や学力試験では指導力を判断するには限界があります。てっとりばやい判断基準は個別指導塾や予備校内での位置、つまり知名度や人気、担当している生徒のレベル、指導経験の長さ、合格実績などです。たとえば大手有名個別指導塾で「御三家、早慶コース」を担当している講師はプロ講師としてかなりの高時給で採用されるでしょう。けれども、ここに一つの疑問が生じます。例えば参考書を出版するほどに人気のある講師や生徒がこぞって受講したがる名物講師、御三家受験特別コースを継続して担当している講師のことを想像してみましょう。そういった講師はとにかく忙しいのです。なぜなら指導方法や入試対策の研究に余念がないからです。
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K予備校では「英語入試問題のための言語学の概略」を日本語で教える授業やテキストが登場することになった。後にこれは頻出する環境問題、教育問題といった分野のテキストと並んで、入試英語のための日本語解説付きジャンル別テキストとなって定着した。この経験は予備校のカリキュラムに、ある示唆を与えた。言語学の英文が入試問題で出されたとしても、中には難なく立派な解答を出す生徒もいたのである。この手の生徒は日頃から学校の教科以外のことにも関心を示し、本などを読んで知らず知らずのうちに、興味、知識の領域を広げている。この領域のことをK予備校では知的バックグラウンドと呼んでいるが、この知的バックグラウンドの広さ狭さは、大学入試での強さ弱さと大いに関係を持つことが、次第に分がってきたのである。生徒の知的興味を刺激し、知的バックグラウンドを広げることをひとつのねらいとして、K予備校では、文系、理系、芸術系、スポーツ系を問わずさまざまな分野で、外部から講演者をお招きして、講演会やイベントを行っている。
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